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池を潰して欲しい
というご依頼からはじまったこの案件。
元々この庭には広さ10平米 深さ1メートルの池がありました。
さらにこの現場は車が横付けできないほどの急斜地。
なるべく搬入・搬出をせずに、既存の素材でどう生まれ変わらせるかが味噌でした。
池を潰して平にし、新しい空間へと生まれ変わらせる中で、僕が考えたのは全く新しい庭をつくることではなく
暮らし方や雰囲気、場の空気感や風土・建築などと既存の庭のミスマッチを見つけ
加えて足すことではなく、引いて掛けることを心掛けて庭をつくることでした。
生活の変化を優しく内包するように、余白を多く残しながら機能的な部分や生活動線はしっかりと仕上げ
新しく植えたみどりと自然のみどりが互いの間で落合うような心くばりをしました。
護岸工事の際に出てきた石は庭の景石にしたり、ベンチにしたりと
元々あったかのように空間に馴染むよう据えました。
優しい陽の光が入ると芝生一面に木の木陰ができて、とても気持ちいい空間になりました。
芝生に寝転がったり、花や実を愛でたり、石に座って本を読んだりしてほしいです。
創作照明も取り付けました。
イサムノグチのAKARIと
惑星を掛け合わたようなイメージで創っていただきました。
昼間は庭のワンポイントに。
夜はぼんやり浮かぶ惑星です。
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